ヴィンテージマンションは買ってから後悔する!?魅力や注意ポイントを解説
更新日: 2023.03.14目次
ヴィンテージマンションは、立地の良さや資産価値の高さから人気のあるマンションです。とはいえ、まったく欠点がないとは言い切れません。場合によっては、購入を後悔するケースも考えられます。
本記事では、ヴィンテージマンションの魅力や購入前の注意点を解説します。前もって気をつけるべき点を押え、後悔のないマンション購入をかなえましょう。
ヴィンテージマンションとは?
ヴィンテージマンションとは、古くて価値が高いマンションのことです。一般的に、不動産は築年数が経過すると価値が低くなりますが、ヴィンテージマンションは歳月を重ねるごとに価値が高くなるといった特徴があります。
ヴィンテージマンションと呼ばれる物件は、築10年以上経過し生活利便性、デザイン性に富んでいるものがほとんどです。
とはいえ、確かな定義はありません。はっきりした条件がないため、結局は売買取引する当事者間の印象にゆだねられています。
また、ヴィンテージマンションと定義するときは、マンションの共用部分を指すことが基本です。いざ室内を内覧したら、現在的な空間で想像とかけ離れた印象を受ける可能性も十分あり得ます。物件購入の際は、室内も隅々までチェックすると良いでしょう。
人気のあるヴィンテージマンションの条件
魅力あるヴィンテージマンションは、共通している条件があります。たとえば、次の4つのような条件に当てはまる物件は、人気の高い物件といえるでしょう。
- 高級邸宅地にある
- デザイン性がある
- 管理が徹底されている
- 新築当時からの価値を保っている
麻布や広尾、三田綱町といった高級邸宅街にあるヴィンテージマンションは、人気の高い物件です。高級邸宅地は、共同住宅が少なく家賃相場が高めに設定されているため、築年数が古いマンションでも価値が下がりにくい傾向にあります。
また、海外から輸入した珍しい材料を建てられたマンションや、アートのようなデザイン性に優れているマンションも魅力的です。希少性の高い物件は、人気を集めやすくなります。
ヴィンテージマンションのメリットとデメリット
ヴィンテージマンションに住めば良いことばかり享受できると思っている方もいますが、決してそのようなことはありません。
どのような物件にも一長一短があるため、良い側面だけ見て購入を決めてしまうと後悔する可能性が高まります。必ず購入前にメリットとデメリットを押さえましょう。
メリット
まず、メリットから紹介します。主なメリットは次の3つです。
- 立地条件が良い
- 管理が徹底されている
- マナーの良い入居者が多い
以下で、一つずつみていきましょう。
立地条件が良い
ヴィンテージマンションに住む最大のメリットは、立地の良さにあります。ヴィンテージマンションは、緑豊かな都会の高級邸宅地に佇んでいることがほとんどです。自然を感じながら、都会の利便性を享受できる住環境が手に入るといった魅力があります。
管理が徹底されている
物件の管理体制が行き届いている点も、メリットの一つです。いくら優れた材料を使っていても、手入れをしなければ劣化が進んでしまいますが、ヴィンテージマンションは定期的にメンテナンスされている物件がほとんどです。
マナーの良い入居が多い
ヴィンテージマンションは、新築当時から愛着を持って住み続けている入居者が多くいます。そのため、良質なコミュニティーが築かれている場合が多く、入居後に住人同士でトラブルになることもほとんどありません。
デメリット
続いて、デメリットをみていきましょう。主なデメリットに以下の3つが挙げられます。
- 耐震性が心配
- セキュリティー面が不安
- 周囲の音が聞こえやすい
それぞれ詳しくみていきましょう。
耐震性が心配
古い物件は、旧耐震基準で建築されている可能性が高いため、耐震性に不安が残ります。
旧耐震基準とは、1981年5月31日までの建築物に適用されていた基準のことです。震度5強程度の揺れに建物が耐えられる構造基準が設定されています。
一方、新耐震基準とは1981年6月1日以降の建築物に適用される基準のことです。新耐震基準では、震度6強もしくは7程度の揺れが発生したときも建物が倒壊しない構造基準が設けられています。
新耐震基準で建てられたマンションが必ず安全とは限りませんが、新耐震基準で作られた建物のほうが耐震性に優れているのも事実です。もし、昔の基準が採用されているなら、購入前に耐震診断を実施することをおすすめします。
セキュリティー面が不安
高級邸宅街は、オートロックやコンシェルジュサービス、ディンプルキーといった最新のセキュリティー体制を整えている物件がほとんどです。
しかし、ヴィンテージマンションの多くは、建築当時のセキュリティーシステムを採用しています。そのため、最新の高度なセキュリティーシステムが備わっていない恐れもあります。
どれだけ資産価値が高く、生活利便性に富んだマンションであっても、セキュリティー面に不安が残る点はデメリットです。
周囲の音が聞こえやすい
築年数が古い物件は、現在の物件と作りが異なるため、防音性に乏しい可能性があります。隣家の生活音や道を歩く人の話し声が聞こえる場合もあり、自宅にいる時間が長い方は周囲の音が気になりストレスの原因になるかもしれません。
また、建物を改装して防音性を高めることは不可能のため、自分で室内に防音シートを貼って対策を講じる必要があります。自分で対策するとなると、費用や手間がかかってしまうことも欠点といえるでしょう。
ヴィンテージマンションを購入するときの注意ポイント
最後に、ヴィンテージマンションを購入する時の注意ポイントを3つ紹介します。購入前に気をつけるべきポイントを把握し、後悔することなく快適なマンションライフを手に入れましょう。
室内のチェックを怠らない
ヴィンテージマンションは、資産価値の高さや立地の良さから購入を決める方が多くいます。しかし、室内をきちんとチェックせずに購入を踏み切ると後悔する恐れがあるため、注意しましょう。
また、マンション外観や共用部分に惹かれて購入したものの「古い室内設備を使いこなせない」「レトロな内装に手持ちの家具が馴染まない」といった後悔はよくあることです。
ヴィンテージマンションは、周辺環境や共用部分だけでなく室内をよく見学してから購入を決めることをおすすめします。
管理体制に問題はないか
ヴィンテージマンションは管理が行き届いている場合がほとんどのため、管理体制が整っていないとは考えにくいでしょう。とはいえ、管理体制がきちんとしていると思い込んで契約を進めてしまうと後悔する可能性が高まります。
マンションを購入するうえで必要なことは、前もって聞いておくと良いでしょう。たとえば、建て替え工事の予定はあるか、月々の管理費、修繕積立費などを聞いておくことをおすすめします。
古さを売りにしているヴィンテージマンションだからといって、建て替え工事がないとは限りません。購入前に工事の予定があるか聞いておきましょう。
リフォームできるか
立地や共用部分を気に入っても内装をリフォーム、リノベーションしたいと考える方もいるでしょう。しかし、ヴィンテージマンションの中には、築古の良さを保つため制限を設けている物件もあります。
物件購入後、自分の住みやすいように間取りや内装のリフォーム、リノベーションを検討している方は、事前に管理規約のチェックが必要です。
よくある質問
Q1. ヴィンテージマンションとは何ですか?
古くて価値が高いマンションのことです。立地が良かったり、デザイン性に富んだマンションであることが多いです。
Q2. 人気のヴィンテージマンションの特徴は何ですか?
「高級邸宅地にある」「デザイン性がある」「管理が徹底されている」「新築当時からの価値を保っている」などの特徴があります。
Q3. ヴィンテージマンションのメリットは何ですか?
「立地条件が良い」「管理が徹底されている」「マナーの良い入居者が多い」などです。
Q4. ヴィンテージマンションのデメリットは何ですか?
「耐震性が心配」「セキュリティー面が不安」「周囲の音が聞こえやすい」などがあります。
Q5. 新耐震基準かどうかを確認する方法はありますか?
建築確認日が1981年6月1日以降かどうかを確認することで、判断することができます。
Q6. ヴィンテージマンションの注意点は何ですか?
見た目は良くて、人気があっても、実は権利の問題があったり、既存不適格のマンションの可能性があります。場合によってはローンがつきづらく、売却する際に苦戦することもあるため、注意しましょう。
Q7. ヴィンテージマンションを購入するときに確認することは何ですか?
室内のチェック、管理体制、管理費や権利については最低限確認しましょう。
まとめ
ヴィンテージマンションとは、築年数が経過しても価値が下がらないもしくは高くなる物件をいいます。ヴィンテージマンションは、デザイン性に優れているだけでなく、魅力的な立地に佇み利便性が高いことから人気の高いマンションです。
しかし、立地や共用部のみから購入を決めてしまうと後悔する可能性があります。耐震性やセキュリティー面をよくチェックし、室内を見学してから購入に踏み切ると良いでしょう。
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