マンションを買うか悩んだときに改めて読みたい、購入のメリット・デメリット
更新日: 2023.03.16目次
賃貸マンションで暮らす方が良いのか、分譲マンションを購入して暮らす方が良いのか。これは人生の住まいを考えるなかで、誰もが一度は迷うかもしれないテーマであり、また答えも人それぞれなものでしょう。
分譲マンションを購入することには大きなメリットとリスクが存在しますが、賃貸マンションで暮らすことにもメリットがあるため、単純に比較することは、意外と難しいかもしれません。
賃貸マンションか、それとも分譲マンションか。
今回は、それぞれのメリットや考え方などを、整理しながら掘り下げていきます。
マンションを購入するメリット
分譲マンションを購入することによって得られるメリットは、とても多く存在します。
そもそも賃貸マンションと比較すると、建物の構造や設備がしっかりしており、快適な生活ができること、また不動産という資産を手に入れることにより、将来的に金銭的な余裕を得ることができること。
さらには一軒家と比べると、やや制限はありますがリフォーム・リノベーションの自由度などが最初に考えられます。
賃貸よりも高品質な住居で暮らすことが可能
賃貸マンションと分譲マンションとの大きな違いは、一般的に設備グレードが高く、快適な生活が可能となることでしょう。
とくにグレードの差を大きく感じられるのは、お風呂場やキッチンなどの水回り設備です。たとえば、賃貸マンションの場合は家族全員が一緒にお風呂に入るには手狭さを感じますが、分譲マンションの場合、縦(長さ)が200cm、幅が160cmの1620サイズや、さらに大きいサイズである1822も最近では一般的となっており、それだけでも子どもと快適に過ごすことができます。
また、以前までは「贅沢品」とされたミストサウナや食器洗浄機、床暖房といった設備の数々が今では標準化されているため、分譲マンションを購入することは、自然と生活水準の向上につながります。
老後の費用は賃貸より安くなる
賃貸マンションでは家賃を半永久的に支払う必要がありますが、分譲マンションの住宅ローンは完済した時点から支払う必要がなくなります。
それでも、管理費や修繕積立金など建物固有の支払いは継続して残りますが、それでも賃貸マンションの家賃と比べると、はるかに少ない金額です。
老後の年金が不足するとされる、いわゆる2,000年問題を考えた場合、定年後に支払金額を抑えることができる利点は大きいものがあります。
資産として所有することが可能
分譲マンションは「借りる」ものではなく「購入」するため、資産として所有します。
そのため、老後の資金状況やライフスタイルの変化に応じて、所有資産である分譲マンションを賃貸化し家賃収入を得ることや、売却することによってまとまった資金を得る事が可能です。
このように、マイホームという資産を持つということは、いざという時に資産運用を行うことで収益を得ることにつながります。
これこそ、分譲マンションを購入する大きなメリットと考えられます。
リフォームなどの自由度が高い
建物の老朽化やライフスタイルの変化が生じたときに、リフォームなどによって設備や仕様を変更することができるのも、分譲マンションならではのメリットです。
たとえば部屋間の仕切りを増やしたり、反対に取り払ったりすることによって、部屋数を変更したり、水回りを自分好みの設備に変更もできます。
こうした自由度は、賃貸マンションでは得られない利点です。
マンションを購入するデメリット
一方で、分譲マンションを購入することに対して、デメリットはまったくないわけではありません。
得られるメリットと比べると大小の差異はありますが、存在するデメリットをしっかりと理解しておくことが必要です。
ライフスタイルの変化に対応しにくい
賃貸マンションで暮らすメリットは、ライフスタイルの変化に応じた引っ越しがしやすいという点です。
この点に関しては、分譲マンションという「購入」している場合では、気軽に行えないことがデメリットです。
分譲マンションを購入した後に引っ越しをする場合、売却するかまたは賃貸化するなど、少し手間が必要です。また引っ越し以外にも、生活する家族の人数に変更が生じた場合など、ライフスタイルに変化が生じた時に対応が難しいのは事実です。
しかし、いわゆる転勤族であれば、こうした引っ越しを求められる機会も多くありますが、一般的に引越しが必要となることは、そう多くはありません。
また、現代においてコロナウイルスの流行により、良くも悪くもリモートワークが主流となり、転勤を必要とする企業も少なくなっています。
そのため、以前のように強く意識する必要はなくなってきたのかもしれません。
修繕積立金や管理費などの費用が必要
住宅ローンが完済した後は、購入金額の支払いがなくなりますが、分譲マンションで暮らしている限り、修繕積立金や管理費などの費用が必要です。
また他にも、駐車場を使用する場合や、修繕積立金が不足することによる一時金の徴収などが発生する場合もあります。また、住宅ローンの支払い中も、これらの費用が必要となることがあり、負担が増大する可能性もあります。
これらは、自分自身でコントロールすることが難しい支払いであり、突発的に発生する可能性があることはデメリットです、
ただし、賃貸マンションにおける家賃の支払いは、半永久的に必要です。
賃貸マンションにおける毎月の家賃と、分譲マンションの支払いを比べたときに、人生のなかで高くなるのか、低くなるのかはしっかりと認識しておくと良いでしょう。
住民トラブル時に対応が難しい
同じ分譲マンションで生活する住民同士のトラブル対応も、解決が難しい問題です。
一般的に、住民間のトラブルが発生した場合、管理会社または管理組合が対応しますが、簡単に解決はしないのが実情です。
トラブルが長期化したり、また悪化の一途をたどる場合、いたし方なく引越すことを検討することですが、購入している分だけ賃貸マンションのように引っ越しするだけで良い、というわけではないことは足かせになるでしょう。
また、高層マンションにおいては、上層階と低層階とで、その販売価格帯が異なることから、マンションカーストとも呼ばれる格差による問題も、近年では多く見られるようになりました。こうした住民トラブルに対する対応は、分譲マンションにおける大きな課題です。
マンション購入VS賃貸派は永遠のテーマ
分譲マンションを購入するか、賃貸マンションで暮らすのか。
どちらが正解なのかは、昔から語られている永遠のテーマであり、簡単に答えることが難しいですが、何を重視するかによって見方が変わってきます。
資金面で比較すると年齢により購入がお得
分譲マンションの購入を検討する時に、目安になるのが年齢です。
借り入れする住宅ローンの返済期間を35年と考えた際に、一般的な定年である65歳までに完済するためには「65歳-35年=30歳」となり、30歳までに分譲マンションの購入を決断する必要があります。
しかし、厚生労働省の調査によると、近年の平均結婚年齢は女性が30歳弱、男性が30歳〜32歳で推移しています。
平均値の考え方もありますが、全体的に晩婚化していると考えられるため、結婚を決めた時点でマイホームも決めるというのは、現実的ではないでしょう。
同じく厚生労働省の調査を年齢別で見ると、分譲マンションを購入する世帯年齢は30代後半から40代半ばが最も多くなっています。
これは晩婚化の影響により、子宝に恵まれる年齢であったり、ライフスタイルの変化はあるものの、一般的に見た時に、人生もっとも給与が高くなりやすいタイミングであり、購入時の頭金や、繰上返済などが実施しやすく、老後に向けた資金計画を明確にできるタイミングともなります。
また、それ以降の40代から50代以上の年齢となると、むしろ新築マンションを購入すると、住宅ローンの完済が難しくなり、定年後の資金計画に狂いが生じやすくなります。
買うかどうか悩む理由を考える
賃貸マンションには賃貸としてのメリット、分譲マンションや購入するメリットがあります。
もちろん、マイホームは人生で一番の高い買い物ですので、購入時に迷うのは当然でしょう。問題は金額の大きさに迷っているのか、何かしら明確な理由があり迷っているのかです。
もし、特別な理由があるわけではなく、金額の大きさを理由に迷っているのであれば、実際にモデルルームを見学をするなど、少しずつ行動していくのがおすすめです。
一方で、ライフスタイルの変化などの明確な理由を持って悩んでいる場合は、その問題を解決していくのが、先にすべきことです。
結局マンションは買ったほうがお得なのか?
結局のところ、分譲マンションは購入する方がお得なのか、という問いについては、答えが難しいですが、それでも賃貸マンションと比較すれば、分譲マンションに暮らす方がメリットが大きいことは間違いません。
ライフスタイルや世帯における収支計画が許すのであれば、積極的に購入を検討するのもよいでしょう。また、老後の暮らしが見えてきており、資金繰りに不安がある場合は、中古マンションを検討することで、費用負担を抑えることも可能です。
もちろん、すでに50代近くになり生涯の資金計画が明確となる定年が間近な場合、または老後の余生を過ごしている場合であれば、そのまま賃貸マンションで暮らすという選択肢もあります。
もし、購入できる余力があるのであれば、分譲マンションを購入する選択肢は前向きに考えると良いでしょう。その際は、ライフスタイルや資金計画など十分に配慮した上で結論を導きだすことがおすすめです。
よくある質問
Q1. マンション購入のメリットは何ですか?
マンション購入のメリットには、以下のようなものが挙げられます。
・購入価格が低く、都心部などの便利な場所に住めることができる。
・共有部分のメンテナンスや管理が行われているため、手間が少なく暮らしやすい。
・セキュリティがしっかりしているため、防犯面に優れている。
・近隣住民との交流が生まれやすく、コミュニティを形成しやすい。
Q2. マンション購入のデメリットは何ですか?
マンション購入のデメリットには、以下のようなものが挙げられます。
・住戸間の壁や床が薄く、隣人の音が気になることがある。
・共有部分の修繕費用がかさんだり、管理費が高額になることがある。
・管理組合の決定に従わなければならないことがある。
・売却時の価格が下落する可能性がある。
Q3. マンション購入の際に注意すべきポイントは何ですか?
マンション購入の際に注意すべきポイントは、以下のようなものがあります。
・築年数や耐震性、修繕積立金の状況など、建物の管理状況を確認すること。
・住宅ローンの返済計画や生活費の見積もりをしっかりと立てること。
・間取りや立地条件、周辺環境を考慮して、自分たちにとって最適な物件を選ぶこと。
・契約書や重要事項説明書をしっかりと読み、理解した上で契約すること。
Q4. 賃貸と購入、どちらが良いですか?
賃貸と購入、それぞれにメリット・デメリットがあります。自分に合った選択をするために、以下の点を考慮することをおすすめします。
・将来的なライフプラン
・経済的な面
・不動産市況や地域情報など
Q5. 賃貸のメリットは何ですか?
賃貸のメリットには、以下のようなものが挙げられます。
・住み始めるまでの手続きが簡単で、初期費用が低い。
・転勤やライフスタイルの変化に対応しやすい。
・管理会社がメンテナンスやトラブル対応などを行うため、手間が少ない。
Q6. 賃貸のデメリットは何ですか?
賃貸のデメリットには、以下のようなものが挙げられます。
・家賃が毎月発生するため、長期的に見るとコストがかさんでしまう。
・家主の許可が必要なため、自分好みの改装やペットの飼育ができないことがある。
・建物や設備が古くなっても、改修の義務がないため、住環境が悪化する可能性がある。
ネットの不動産屋さんならWEBURU(ウェブル)
WEBURUは、オンラインに特化した不動産仲介サービスです。
売却の相談から売買契約まで、原則オンラインで対応をしています。
WEBURUで売却するメリット
- 夜間に相談できる(オンライン相談は24時まで対応OK)
- 仕事のあと、帰宅してから相談や契約ができる
- 交通費や、移動にかかる時間を節約できる
- 電子契約では、印紙代がかからない
忙しくてなかなか仲介会社に相談に行けない方や長時間の外出が難しい方、時間を効率的に使いたい方におすすめです。
仲介だけでなく、買取にも対応をしています。
WEBURUでは、誠実さを大切にしており、媒介契約を取得するためだけの誇張した査定はいたしません。
一人ひとりに合わせたマンション売却サポートをいたします。
ぜひ、気軽にご相談ください。