マンション買取とは?仕組みを理解して、自分に適した売却方法か確認しよう
更新日: 2023.03.07目次
不動産売却について調べていると行き着く「買取」という方法。
なんだか怪しそう、あの手この手で騙してきて買い叩かれそう、というイメージを持っていませんか?
この記事で分かること
- 買取業者の収益の仕組みや考え方が分かる
- 自分に適した売却方法が分かる
マンション買取とは
マンション買取とは、マンションを不動産会社に直接売却することです。
この不動産会社は「業者買取」や「即時買取」と呼ばれる場合もあります。
仲介会社が間に入らないため、仲介手数料がかかりません。
買取業者の収益の仕組み
多くの買取業者は、購入した物件をリフォームしてバリューアップ下のちに再販売をします。
簡単に言えば、再販売価格と購入価格の差で儲けています。
ただし、そこからリフォーム費用や人件費、管理にかかる費用などがかかってきます。
つまり、リフォームをしっかりした上で収益を出すためには、
できるだけ低い価格で購入する必要があります。
さらに、リフォームによって付加価値の付きやすい物件を選ぶ必要もあります。
例えば、新築のマンションを買い取ってリフォームしても、バリューアップさせることは難しいです。
それよりは、築10年以上で「きれいに生まれ変わる」ことを実現できる部屋の方が良いわけです。
もっと言えば、再販売時に、売れなければ意味がありません。
マンション全体の管理状況が良好か、需要のある立地なのかという点も評価に入ってきます。
買取と相性の良い物件
ここまでで、もう買取と相性の良い物件が少しわかってきたのではないでしょうか?
- ある程度築年が経過している
- 室内の状態が悪い(リフォームするので問題なし)
- 管理状態が良い
- 立地も良い
ただし、先ほども言ったように、買取業者はマンションをできるだけ安く購入する必要があります。
つまり、あなたから見れば相場より低い価格で売却することになってしまいます。
それでも、買取業者に売却するメリットはあるのでしょうか?
マンション買取のメリット
相場以下の価格で売却するということは、間違いなくあなたにとってデメリットでしょう。
そのため、メリットと天秤にかけてどちらを選んだ方が得なのか見極める必要があります。
【メリット1】短期間で売却できる
買取は、仲介に比べて売れるまでの期間が短くて済みます。
買い手を探すのに時間がかからないため、不動産会社への買取が決まればすぐにでも契約できます。
なお、査定から1週間〜1ヵ月程度で売却か完了する場合が多いです。
仲介だと3ヵ月以上かかる場合も多いので、できるだけ早く売却・現金化したい方は買取を選ぶのがおすすめです。
【メリット2】他の住人に知られず売却できる
買取は、他の住人に知られずに売却しやすいです。
仲介の場合は、買い手を探すために広告を掲載するので、チラシやポータルサイトを通じて近隣の住民に売却を知られる可能性があります。
また、物件のチラシには物件の外観や内装などの写真が掲載されるため、いくらで売られているのかだけでなく室内の様子についても知られてしまう場合も多いです。
買取の場合は、不動産会社が物件を直接買取ります。買い手を探すために広告を掲載される心配がないので、周囲に売却を知られたくない方におすすめです。
【メリット3】契約不適合責任が発生しない
買取の場合は、基本的に契約不適合責任が発生しません。
契約不適合責任とは、物件に欠陥があった場合に売主が負う責任のことです。
仲介の場合は、個人が買主になるケースが多いため、売主に対して契約不適合責任が発生します。
しかし、買取の場合は不動産会社が買主になるため、責任の対象が限定されるケースがほとんどです。
また、成約後に欠陥が発見されても責任を問われる可能性は低いでしょう。
【メリット4】内見の対応をする必要がない
買取の場合は、内見の対応をする必要がありません。
買取業者が室内を確認するだけでよいので、部屋をきれいに片づけたり内覧のためにスケジュールを開けたりする手間を省区ことができます。
そのため、内見の手間を省きたい方は、仲介より買取がおすすめです。
つまり買取は、こんなニーズに応えることが可能です。
- 急いで売却する必要がある
- とにかく手間なく売却したい
- 室内の状態が悪くて、一般の人には売却が難しい
マンションを高額買取してもらえるケース
買取は安くなりがち。
それでも、少しでも高く売れるなら検討しても良いかなと思っている方もいるでしょう。
本章では、マンションを高く買取してもらえる可能性のあるケースを紹介します。
新耐震基準の物件
旧耐震物件に対する評価は年々厳しくなっています。
銀行の中には、旧耐震物件だと住宅ローンを組めないところもあります。
つまり、再販売時に苦戦してしまう可能性が高いです。
そのため、新耐震基準をクリアしている場合は、高く買取をしてもらいやすいです。
新耐震基準は、1981年6月1日以降に適用されている基準です。
なお、外観がきれいだとしても、築年数によっては新耐震基準に対応していない可能性があります。
築40年以上の旧耐震基準で建てられた物件を売却したい方は、補強工事がされているかを調べておきましょう。
さらに、事前に耐震診断の数値で安全が証明されているかを調べて、不動産会社にアピールするのも効果的です。
ちなみに、旧耐震物件は、仲介での売却も苦戦する可能性があります。
しばらく売却活動をしてみてなかなか売れない場合は、思い切って買取にしてしまった方が良いかもしれません。
間取りが良い物件
マンションの間取りも買取価格に影響する場合があります。
特に、マンション買取を専門としている不動産会社は、ファミリータイプのマンションを求めている場合が多いです。
そのため、1LDKや2LDK以上のマンションを売却したいと考えている方は、買取会社にも査定を依頼してみると良いでしょう。
日当たりが良い物件
マンションの日当たりの良さも買取価格に影響する場合があります。
中でも南向きのマンションは、買取価格が高くなりやすいです。
また、南向きの部屋にバルコニーが付いているマンションも人気が高いです。
マンションを買取に出す場合は、どの方角に向いた部屋に住んでいるかを確認しましょう。
なお、マンションの買取価格は、バルコニーの向きが南・東・西・北の順に高額買取になる傾向があります。
周辺環境が良い物件
買取価格には周辺の環境も影響する場合があります。
生活利便性が高かったり、駅近なのに静かな環境は一定のニーズが見込めます。
一方、駅近でもマンションが大きな国道沿いにあったり、高速道路が目の前にあったりすると、騒音などの懸念から価格が下がる可能性があります。
さらに、周辺に工場があったり最寄駅からの利便性が悪かったりする場合も価格は上がりづらいです。
マンション買取の注意点
本章では、マンションを買取に出す際の注意点を紹介します。
マンションを買取に出す際にはいくつか注意すべき点があります。
また、買取価格だけで業者を決めるのは危険です。マンションをスムーズに買い取ってもらうためにも、ぜひ参考にしてください。
手数料がかかる場合がある
買取の際にかかる費用は、主に印紙税・登記費用・譲渡所得費用・住宅ローンの一括返金手数料です。
仲介と違って仲介手数料はかかりませんが、各種手数料は通常どおりがかかるので注意してください。
なお、購入価格より買取価格が低い場合は譲渡所得税が発生する心配はありません。
物件に合ったマンション買取業者を選ぶ
買取に出す場合は、物件にあった買取業者を選ぶのがポイントです。
中には一軒家を専門に取り扱っている買取業者もいるので、マンションの買取に対応しているか確認してください。
また、買取業者によっては買取条件を設けている場合があるので、トラブルに発展しないためにも事前に確認しましょう。
買取NG物件に当てはまらないか確認する
買取に出す場合は、事前に買取NG物件に当てはまらないか確認してください。
特にマンション内で過去に火事や事件が起きている場合は、買い取ってもらえない可能性があります。
また、築年数が古いのに修繕がされていなかったり、管理状況が悪いマンションも注意が必要です。
マンション買取に強い業者を選ぶ
買取に出す場合は、マンション買取に強い業者を選ぶのがおすすめです。
マンション買取に強い業者なら、相場より高く買い取ってもらえる可能性があります。
なお、買取価格は買取業者によって大きく変わる場合があるので、複数社に査定を出し、交渉してみましょう。
複数業者で比較検討する
買取に出す場合は、複数業者で比較検討するのがおすすめです。
複数業者で比較すれば、高く売れる確率が上がるうえに、悪徳業者から囲い込みをされるリスクを下げられます。
そのため、買取を考えている場合は、1社ではなく複数業者で比較検討してください。
よくある質問
マンション買取とは何ですか?
あなたのマンションを不動産会社(買取業社)に直接売却することです。
買取業社はどのように収益をあげているのですか?
買取業社の多くは、購入した物件をリフォームした後に「リノベ済み物件」として再販売しています。
再販売価格 -(購入価格+リフォーム費用など)=収益です。
買取価格が相場より低いのはなぜですか?
売買にかかる諸費用やリフォーム費用、人件費を見込んだ上で利益を出すためです。
買取価格をあげるためにはどのような交渉が有効ですか?
複数社に査定依頼した結果をもとに交渉してみるのが良いでしょう。
買取のメリットは何ですか?
以下があげられます。
- 仲介手数料がかからない
- 短期間で売却できる
- 売却することを他人に知られにくい
- 契約不適合責任が発生しない
- 内見の対応は1回で良い
- 契約日等を柔軟に設定できる
買取の注意点はありますか?
以下があげられます。
- ローン一括返済手数料などは通常どおりかかる
- 買取してもらえない場合もある
- 複数社に査定依頼する
まとめ
今回は、マンションを高額買取してもらえるケースや注意点を解説しました。マンションを高額買取してもらうためにはいくつか条件があるので、自分のマンションが当てはまるか確認してください。また、マンションを買取に出す場合は、複数業者で比較検討するのがおすすめです。ぜひ参考にして、最適な買取業者を見つけてください。
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