一度は確認しておこう!マンション購入後に後悔する「理由」と「対処法」
更新日: 2023.03.07目次
マンションを購入した方の約7割は、何かしらの後悔をしていると言われています。
そして、その半分となる3割強が売却を検討しているとか。
この記事で分かること
- マンション購入を後悔するケース
- 後悔したときの対処法
- マンションの売却方法
それでは見てきましょう。
マンション購入で後悔する理由
マンション購入は、1つの縁と思い切りだといわれています。特に新築マンションの場合、同じような家族構成の方が、同じタイミングでマイホームを考え始めて購入しています。
それが一期一会の良き出会いとなるか、それとも…と、なるかかになかよってその後に大きな影響があるでしょう。
また、マンション購入で後悔するのは『人間関係』だけではありません。
ローン、間取り、設備、環境など様々な問題が考えられます。
【後悔理由1】生活環境がイメージと違った
下調べが不足していて、後悔してしまうパターンです。
たとえば購入まで、モデルルームの見学や手続きの際、いつも休日の昼間に訪れる方も多いでしょう。
その場合は、マンションのある地域の休日の夜の顔、平日の昼間と夜の顔を見ていないことがあります。
調べておくと良いこと
(1)会社員や子どもがいない平日の昼間
(2)人通りが少なくなる平日の夜
(3)子どもが遊ぶ休日の昼間
(4)地域性が見える休日の夜
地域に存在する4つの顔を調べておくことは、とても重要です。
昼間では気付かなかった夜道の暗さ、治安の問題や買い物施設の閉店時間に気付くこともあるでしょう。
また休日の夜間の賑わいが、ライフスタイルから考える理想と異なる事もあります。
このように『マイホームの中(室内)』については下調べをしていたが『マイホームの外(環境)』は確認していなかった場合、後悔しやすくなります。
実際に、昼間はなんてことの無い道でも、
夜は路上生活者の方がテントを張って寝ている場所だった!という事例もあるので
環境にこだわりがある場合は、少し手間でも昼と夜、平日と土日の様子を見ておくことをおすすめします。
【後悔理由2】ローン額が収入より高すぎる
こちらも下調べに分類されるかもしれません。購入金額が家庭の収入と比較して、高すぎるため生活が困窮するパターンです。
特に近年のコロナ禍により、リモートワークが中心となる企業が増えています。それに備えて、より快適な仕事環境を整えようと、オプションや間取り変更により、書斎など仕事が出来る環境を希望される方が多くなりました。
その他にも、せっかくのマイホームだからと気が大きくなり設備をグレードアップしたり、仕様変更を多く行った結果、当初の予定よりローン借入額が大きくなり、支払いが苦しくなるのも典型的な事例といえます。
ローン額の理想は年収の5倍まで。
毎月の支払いでみると月収の30%までといわれています。
注意すべきは、あくまで1つの目安であり絶対条件ではないことです。
たとえば、子どもが生まれることによって、産前産後休暇や育児休暇を取得すれば、収入に変化が出るでしょうし、それから家族が増えたことによって支出も右肩上がりに増えていきます。
年収が右肩上がりになるとは言えない今の世の中では、しっかりと家庭における収入と支出の変化に適応したローン設計をしなければ、どこかで無理が生じる可能性があります。
【後悔理由3】ライフスタイルの変化に対応が出来ない
パートナーと2人で暮らしていくのであれば、大きなライフスタイルの変化はないかもしれません。
一方で子どもが生まれた、子どもが成長して巣立って行ったなど、ファミリータイプのマンションでは必要な間取りが、その時々で変化しやすくなります。
その中でも多いのは、家族が増えて手狭になってしまったというケース。特に子どもの人数に対して、部屋の数が足りないというものです。
これは広めの主寝室を半分に間仕切りができるような間取りであったり、部屋を分割できるような間取りなど、一時的に部屋数を増やせる設計であれば解消出来るかも知れません。
多くの子どもは、大学生や社会人になったタイミングで独立することが考えられます。
そのために、部屋数が多ければ良いという時期は意外と短いもの。そこも踏まえたプラン設計を考えておくと良いでしょう。
【後悔理由4】ご近所トラブルに巻き込まれた
よくある問題ではありますが、未然に防ぐことが難しいのが、ご近所トラブルです。
これが一軒家であれば、あらかじめ隣近所の様子や雰囲気を知った上で購入することができますが、新築マンションの場合はそうはいきません。
そのため隣、上下階の住人と生活リズムの違いも含めて、トラブルが発生するケースがあります。
特に最近ではコロナ禍の影響から、在宅ワークとなり、日中においても部屋で過ごすことが増えているため、より快適な住環境を求める結果、騒音トラブルが多くなっています。
ここ近年、急に増えたのが『窓を開けた状態でオンライン会議をする』ことによる騒音です。
これは会社情報の漏れも含めて、セキュリティ上も良いとは思えないので、実施している方は気を付けて頂きたいですね。
ただ、近隣とのトラブルは解決が難しく、管理会社などが介入しづらい問題でもあります。
また自分自身に非がある場合は、反省し改めることで解決できますが、相手側の主張が無理難題であったり、どうすることもできない場合は、解決の糸口が見つからず泥沼化するかも知れません。
マンション購入で失敗を感じた場合の対処法
色々な方法を模索しても、解消に至らない場合は、失敗を受け止めて、手放す方向で対処していくことになります。
マイホームにおいて最後の手段になりますが、他のマンションや一戸建てに住み替えするのが、最もストレスがなく効果的なトラブル解消方法であったりします。
【対処法1】賃貸として貸し出す
せっかく購入したマイホームを手放すことなく、資産として運用していくのが、賃貸マンションとして貸し出す方法です。
そうすることで、将来的には自分で暮らすという方法も取れますし、割り切って資産運用の物件として利用する方法もあります。。
マンションを購入して後悔したことは、時間の経過と共に解決することもあるため、その間の別の住まいの費用であったり、ローン残額や固定資産税といった支払いを、家賃収入で補っていく方法も有効です。
ただし、賃貸として貸し出す場合は住宅ローンから投資用のアパートローンに変更する必要があるため、必然的に金利が高くなることは留意しておきましょう。
【対処法2】家族に贈与・売却・貸出する
状況によっては両親や子どもに対して、贈与を行ったり売却をする方法もあります。
家族間の取引になりますので、買い戻しや賃貸として、活用する方法も考えられるなど、柔軟な対応が可能となります。
多いのは、子どもが家庭を持った際に、今のマンションを贈与し、自分たちは田舎に引っ越して第二の人生を過ごすというものです。
これは、ここ最近の文明の発達であったり、テレワークの推進など、様々な要件が重なった結果、以前のように田舎暮らしにおける制約が少なくなったためでしょう。
【対処法3】不動産業者を通じて売却する
最もシンプルな解決方法が、不動産会社に依頼して売却する方法です。
買主を探して売却する方法や、不動産会社に直接、売却する方法もあります。
資産を手放すことでストレスをなくし、確実に現金化することで、新たな住まいに移り住むというのは、非常に現実的な方法です。
マンションの売却方法は買取と仲介がメイン
マンションの売却方法については、前述の通り不動産会社に依頼して買主を探し売却する『仲介』とよばれる方法と、不動産会社に直接売却する『買取』とよばれる方法があります。
どちらにもメリットとデメリットが存在しており、自身のライフスタイルや、売却する際の状況に応じて適したものを利用することが、おすすめです。
買取によるマンション売却のメリット・デメリット
不動産会社が直接買取する方法は、最もストレスが少ない資産の処分方法といえます。
もちろん、信頼できる不動産業者と出会えていることが前提条件となりますが、売主側が行うことが少く、手間がかからないのは大きな利点だと言えます。
仲介手数料が不要
業者に直接売却する買取の場合、仲介手数料が不要です。そもそも直接売買を行っているため、誰かに対して『仲介』という行為をしていないためです。
仲介手数料は計算求めることができ3千万円の物件があればいくらいくらになりますので、それが無料となる大きなメリットと言えるでしょう。
※3,000万円の売却の場合
200万円×5%+200万円×4%+2,600万円×3%+消費税
=10万円+8万円+78万円+消費税
=96万円+消費税となります。
この計算式は400万円×3%+6万円+2,600万円×3%+消費税とも表せるため『3,000万円×3%+6万円+消費税』と簡略化することも可能です。
現金化が早く行える
買主を探す仲介と異なり、不動産会社が買い取る場合は、査定を行い売却価格を確定すれば、あとは契約するだけで完了となります。
そのため売却を決めてから、約2ヶ月から3ヶ月程度という短い期間で、マンションを現金化することができます。
特に、次の住まいの購入が決まってる場合や、海外赴任などで日本を離れる場合など、早急な売却を希望する場合に、大きな利点となります。
また相続や離婚などにより、現金化を急ぐ場合にもよく使われる手法です。
契約不適合責任を負わない
以前は瑕疵担保責任とされていた、売却後に判明する住宅の欠陥に対する売主の責任についても、買取の場合は必要がありません。
これは買主となる不動産会社が適用外となる宅地建物取引業者であるためです。
また、契約不適合責任と法改正がされてからは、今まで以上に契約書面の記載が重要となりました。
この点は間に入る不動産会社の担当者によって、まだ理解をしていないことも多いので、やや気をつけるべき制度となっています。
恐らく、今後においてトラブルが増える要素の1つになると考えますが、買取であれば免除されるので安心といえます。
また売却後に発生する補償・修理対応が不要となるため、その後の資産計画が立てやすいのも重要なポイントです。
仲介によるマンション売却のメリット・デメリット
一方で、買取とは異なり、不動産業者が実際に買主を探す仲介においてもメリットまたデメリットが存在します。
マンション売却を行う場合、一般的に行われているのは、この仲介となります。
周辺相場やニーズが分かりやすい
仲介とするメリットの1つとして周辺相場やニーズがわかりやすく、それに応じた対応ができる点です。
買取の場合、あくまで不動産業者が査定した金額が基準となりますが、仲介の場合は不動産業者と相談して設定した買取価格に対し、問い合わせや内見希望の件数、また購入希望者による生の声を聞くことができるので、物件の問題点であったり価格設定に対して、適切なものを把握しやすくなります。
売却価格が高くなる
買取をする不動産会社は、転売することにより利益を得るため、仲介に比べて2割程度は売却価格が安くなります。
仲介は売主と不動産会社が相談しながら決定するため、売却価格が比較しても高くなります。
特に現金化を急ぐ必要がない場合は、少しでも高く売却できる可能性がある仲介を、お勧めします。
どうしても売れない場合は
マンションの売却を進めていく中でどうしても売れない場合は、寄付や譲渡とまでは言わずとも、値下げを検討することになります。
相場より値段が低ければ低いほど、当然売れやすくなるでしょう。
ただし、そもそも周辺価格とそれほど剥離がないにもかかわらず、問い合わせや案内の申し込みがない場合、他の不動産業者に相談するなど、値段以外に問題がないか確認が必要です。
まとめ
マイホームを購入した際には、多かれ少なかれ後悔することもあるでしょう。
それでも、大きく後悔しやすい点は、事前にしっかりと検討することによって防ぐことができることが多いのも事実です。
せっかくのマイホームですから、毎日を大満足に過ごせるような計画ができるといいですね。
おうち時間という言葉が生まれたように、これからは快適に家の中で過ごすことが重要となってきました。
できるだけ後悔のないように、楽しいマイホームとなればと思います。
よくある質問と答え
Q1. マンション売却で後悔する理由にはどんなものがありますか?
以下の理由があげられます。
- 生活環境がイメージと違った
- ローンが収入より高すぎる
- ライフスタイルの変化に対応ができない
- ご近所トラブルに巻き込まれた
Q2. マンションを賃貸として貸し出すメリットとデメリットは何ですか?
メリット
- 家賃収入を得られる
- 相場を見極めて売却することができる
デメリット
- 築年の経過とともに修繕費がかさむ場合がある
- 赤字になる場合もある
- 売却時、空室のときよりも低い価格になることがある
Q3. 売却方法に種類はありますか?
大きく、「仲介」と「買取」の2種類があります。
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