住宅ローンが苦しい…後悔するケースと対処法を解説
更新日: 2023.03.14目次
マイホームを購入するとき、住宅ローンを組む方がほとんどです。しかし、憧れのマイホームを手に入れても、住宅ローンの返済が負担となり購入を後悔する方が多くいます。一生に何度もないマイホームの購入で後悔するのは避けたいですよね。
本記事では、住宅ローンで後悔するケースや後悔しないための対策を紹介します。併せてすでに住宅ローンで後悔している方向けに対処法も解説します。これから、住宅ローンを組んでマイホームを購入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
住宅ローンで後悔する5つのケース
最初に、住宅ローンで後悔するケースを紹介します。代表的なケースは次の5つです。
- 身の丈以上の金額を借りた
- 現状の収入から返済プランを決めた
- 収入が上がることを前提に住宅ローンを組んだ
- 定年後のことを考えず返済期間を決めた
- 将来を考えずペアローンを組んだ
上記で挙げた5つのケースを一つずつ詳しくみていきましょう。
身の丈以上の金額を借りた
金融機関からの承認がおりれば、物件金額のすべてを借入れるフルローン契約も可能です。とはいえ、借りられるだけ借りてしまうと返済が苦しくなり後悔してしまいます。
購入したい家と購入できる家は大きく異なります。「ドラマに出てくるようなマンションに住みたい」「タワーマンションの高層階で暮らしたい」といったように、具体性に欠ける理由で身の丈以上のお金を借りるのは避けるべきです。
住宅ローンを組むときは、収入や今後のライフプランを考えたうえで、身の丈にあった物件を選び適正な金額を借りることを心がけましょう。
現在の収入から返済プランを決めた
現在の収入から返済金額、期間を決めてしまうのも住宅ローンで後悔する理由の一つです。今の収入はいつまで続くか分かりません。もしかすると、半年後に会社が倒産して収入がほとんどなくなる状況も考えられます。
解雇やケガ、病気、家族の介護などさまざまなことが原因で収入が下がるときがくるかもしれません。そのため、収入が少なくなっても返済できる金額を設定することをおすすめします。
収入が上がることを前提に住宅ローンを組んだ
今後、収入が上がることを予想して少し背伸びしたローンを組み、後悔するケースもよくある話です。
長く同じ会社に勤めたり、仕事で結果を出したりすると給料が上がることもありますが、確約ではありません。急な業績不振で希望退職者を募ったり、物価高騰により経営破綻したりする場合も考えられます。
未来のことは誰にも分からないため、今の収入額から身の丈に合った借入金額、返済期間を算出し後悔しない住宅ローンを選びましょう。
定年後のことを考えず返済期間を決めた
「フラット35」のように35年と長めの返済期間を設定している住宅ローンを借りれば、月々の返済金額を減らせます。
そのため、毎月の経済的負担を減らそうと長めの返済期間を考える方も多いでしょう。しかし、定年後のことを考えずに返済期間を決めてしまうと後悔する可能性が高まります。
たとえば、40歳で4,000万円のマンションを購入するのに35年ローンを組んだとすると、完済時期は75歳です。60歳で定年を迎えた後、15年ほど返済が残る計算になります。
60歳以降も再雇用制度を活用して働くことはできますが、現役のときと同じような収入を得られるわけではありません。収入は減るのに対して住宅ローンの返済額が変わらないとなると、経済的な負担が重くのしかかるでしょう。
将来を考えずペアローンを組んだ
ペアローンとは、1つの物件に対し複数名の債務者がそれぞれローンを契約する方法です。債務者の対象は夫婦やパートナー、親子といった間柄が多くなります。
ペアローンは、借入額が多くなる点や債務者どちらもが団体信用生命保険に加入できる点がメリットです。
共働き世帯でマイホームを検討している方には、有効な契約方法といえます。しかし、もし離婚になったときに返済で揉めたり、どちらか一方の収入が減ったときに返済できなくなったりすることはデメリットです。
結婚して間もない頃や会社の業績が上がっている頃は、最悪の事態を考えられないかもしれませんが、万が一に備えることが大切です。ペアローンを組むときは、将来起きるかもしれないことを考えたうえで申し込みましょう。
住宅ローンで後悔しないための対策3つ
次に、住宅ローンで後悔しないための対策を紹介します。前もって対策を講じ、後悔することなく憧れのマイホームを手に入れましょう。
住宅ローンについて知識を深める
金融機関の説明通りに契約を進めることなく、住宅ローンについて自分で調べ理解することが大切です。
たとえば、変動金利と固定金利の違いを押さえる、金融機関ごとの金利やサービス内容を知るといったことが挙げられます。
自分である程度知識を持っていれば、銀行の言いなりになることなく自分に適したプランを見つけやすくなるでしょう。
変動金利と固定金利の違い
変動金利とは、借入期間中の金利の見直しがあり適用される金利が変わる仕組みです。一方、固定金利とは、借入開始から終了まで金利が一定の仕組みをいいます。
それぞれ一長一短があるため、どちらが良いとは断定できません。変動金利と固定金利双方の特徴から、自分に合ったほうを選ぶことをおすすめします。
無理せず返済できる金額を借りる
住宅ローン破綻を回避するためには、無理せず返済できる金額を設定することが重要です。背伸びしてローンを組むと、後悔しやすくなります。
適切な借入金額を設定するためには、金融機関の担当者とよく話し合うことです。現在の収入やこれからのライフプランを詳細に話し、最適な額を提案してもらいましょう。
将来のライフプランを考えて返済金額と期間を設定する
将来のライフプランを練ってから返済金額と期間を設定すると、後悔する可能性が低くなります。
ここでポイントとなるのは、具体的なライフプランを練ることです。「3年後に500万円の車の購入を検討している」「5年後に自宅で手芸教室を開業しようと思っている」といったように事細かにプランを立てましょう。これにより、必要なお金を把握しやすくなります。
これからのライフプランを考えず住宅ローンを組んでしまい、後悔する方は多くいます。ローンを組むときは、現在よりも将来に焦点を当てて考えると良いでしょう。
すでに住宅ローンで後悔しているときの3つの対処法
最後に、すでに住宅ローンで後悔している方に向けて対処法を3つお伝えします。一人で不安を抱えることなく以下の方法をお試しください。
マイホームを売却する
まず、1つ目はマイホームを売却する方法です。売却して得たお金を利用し住宅ローンを完済すれば、ローンの返済に苦しまずに済みます。
とはいえ、売却価格がローンより下回った場合、自己資金をローンに充てる必要がある点を覚えておきましょう。もし、手持ちの資金がないなら、新たなローンが発生する恐れもあります。
低金利の住宅ローンに借り換える
2つ目は、低金利の住宅ローンに借り換える方法です。住宅ローンの借り換えとは、新たな金融機関で住宅ローンを申し込み、残債を一括返済することをいいます。
借り換えは、今申し込んでいるローンより低金利のローンを申し込めば、総支払額を少なくできる点がメリットです。しかし、借り換え時に手数料がかかったり、申し込みの際に新たな審査があったりする点はデメリットといえます。
借り換えの際は、自分一人で判断することなく、新たに申し込みを検討している金融機関の担当者に相談しましょう。
金融機関の担当者に相談する
3つ目の方法は、現在融資を受けている金融機関の担当者に相談する方法です。相談するときは、返済が難しい理由を具体的に話しましょう。内容次第では、返済期間を延長してくれる場合もあります。
住宅ローンの支払いが苦しくなったときの対応として、マンション買取や任意売却という手段もあります。
こちらの記事で解説していますので、ぜひご覧下さい。
よくある質問
Q1. 住宅ローンの支払いが苦しくてマンションを売却する人はいますか?
案外多いです。そもそも借りている額が大きすぎる、収入が変化した、支出が増えた、という理由で支払いが難しくなるケースが多いです。
Q2. 住宅ローンを借りるときは、今の収入をベースに考えれば良いですか?
様々な事情で収入は変化する可能性があります。もしもの時のことも考えて返済プランを組み立てておくと安心です。
Q3. ペアローンの注意点は何ですか?
パートナーがそれぞれローンを契約するため、どちらか一方の収入が減った時に返済が滞ったり、離婚時に揉めたりする可能性があります。
Q4. 住宅ローンで後悔しないための対策を教えてください。
「住宅ローンについて知識を深める」「無理せずに返済できる金額を借りる」「将来のライフプランを考えて返済金額と期間を設定する」ことなどが大切です。
Q5. 住宅ローンですでに後悔しているときはどうすれば良いですか?
「マイホームを売却する」「低金利の住宅ローンに借り換える」「金融機関の担当者に相談する」などの選択肢が考えられます。
まとめ
住宅ローンを組むときは長期的な視点を持って、慎重に進めなくてはなりません。住宅ローンで後悔している方は、見通しが甘い傾向にあります。現在の状況はもちろんのこと、将来のことも考えて返済金額や期間を決めましょう。
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