住宅ローンが払えないとどうなる?避けるべき3つのNG行動も詳しく解説!
更新日: 2023.03.15目次
「会社の業績が傾いて収入が減ってしまい住宅ローンが支払えない・・このまま支払いが滞ったらどうなってしまうんだろう?」
きちんと計画を立てて住宅ローンを組んだとしても、予期せぬ病気や、思わぬ出費、予定していた収入がなくなってしまうなどの理由で、住宅ローンが支払えなくなってしまうケースは少なくありません。
しかし、どんな事情があったとしても、住宅ローンを支払わずに放置していると、家を競売にかけられて強制的に追い出されてしまうかもしれません。
今回は、住宅ローンの支払いに悩んでいる方に向けて、住宅ローンが払えないとどうなってしまうのか?住宅ローンに悩んだときに避けるべき3つのNG行動と合わせて詳しく解説していきます。
住宅ローンが払えないとどうなる?
「住宅ローンを支払えないと、どんな目にあってしまうんだろう・・?」
住宅ローンが払えなくなってしまった後の流れが分からないと、漠然とした不安からどうしていいか分からなくなってしまうかもしれません。
まずは、住宅ローンが払えなくなってしまった後の流れについて理解していきましょう。
督促状が届く
残高不足や支払い忘れなどによって、一時的に住宅ローンが支払えなかった場合は、できるだけ早く返済をすれば問題はありません。
しかし、住宅ローンを支払えずに一週間、一ヶ月と滞納してしまうと、債権者である金融機関から、催促の電話や書類が自宅に届き始めます。
最初は住宅ローン支払いの通知のみですが、滞納期間が続いていってしまうと、遅延損害金の通知や、残債を一括で払うようにと督促状が届き始めます。
期限の利益の喪失
督促状が届いても住宅ローンを支払えずにいると「期限の利益の喪失」の通知が届きます。
期限の利益の喪失とは、分割で支払う権利を失ってしまうということです。
つまり、住宅ローンの残債を一括で支払うよう請求されてしまうのです。
住宅ローンを一括で返済できない場合、自宅の売却をして返済に充てる任意売却などを検討する必要がでてきてしまいます。
競売手続き開始
期限の利益の喪失してからは、金融機関が裁判所に申請をした上で、競売開始決定通知書が届きます。
競売開始決定通知とは、競売の手続きが始まり、自宅を担保として差し押さえたことを知らせる通知になります。
競売手続きが開始されると、自宅の評価を算出するために、裁判所の執行官や不動産鑑定士が自宅を訪れ、強制的に自宅の捜査が始まります。
当然ですが、近所の人に見られてしまえば、何かしらトラブルがあったことが知られてしまう可能性が高いです。
競売スタート
自宅の現地確認、不動産査定が完了してしまったら、ついに競売の入札決定通知が届きます。
競売がいつから始まり、いつまでに入札が完了するかスケジュールが決まってしまったということです。
こうなってしまったら、後は誰が競売で競り落とすのか、自宅が売られるのをただ待つしか無い状況になってしまいます。
競売完了後の立ち退き
競売が終わり落札者が決まったら、所有権は落札者に移行します。
つまり、不動産の元所有者は何の権利も持たない人になってしまいます。
競売完了後も自宅に住み続けていた場合には、不法滞在者と見なされてしまいます。
当然ですが、すぐにでも家を退去する必要があります。
退去せずに住み続けていた場合、強制執行がなされて、強制的に荷物を運び出されてしまい、行き場を失ってしまうという最悪の結末を迎えることになってしまいます。
住宅ローンが払えないときの3つの解決策
住宅ローンを支払えないまま放置してしまうことが、結果として大きな問題につながることが理解できたのではないでしょうか。
ここからは、住宅ローンが払えなくなってしまったときの3つの解決策をまとめていきます。
支払い猶予や借り換えの相談
自宅を購入した際は住宅ローンの支払いに問題がなかったとしても、生活状況が変わって支払いができなくなるケースは少なくありません。
「コロナで仕事がなくなってしまった・・」
「会社でトラブルを起こして収入が減ってしまった・・」
このような場合、支払いが遅れる前に債権者である金融機関に相談するようにしましょう。
金融機関としても、競売には労力や費用もかかりますし、融資したお金を全額回収できるとも限りません。
できる限り、継続可能な返済ができるように相談に応じてくれることもあります。
具体的には、月々の支払額を減らしたり、ボーナス払いの負担を減らしたりなどがあります。
また、住宅ローンを利用したときの金利が高かった人の場合には、ローンの借り換えも合わせて検討するようにしましょう。
リースバック
リースバックとは、住みながら家を売却して賃貸契約を結び、家賃を支払いながら今までと同じように住み続けるという方法です。
住宅ローンの支払いが困難になってしまった際に、住みながら家を売却して住宅ローンを完済した上で、引っ越しをしないで住み続けられるということで注目されています。
リースバックは不動産会社が自宅を買い取りしてくれるので、現金化も早く、競売が迫ってきて時間がないという場合にも相談ができます。
ただし、リースバックは住宅ローンを完済できるかどうかが取り組みできるかの条件になっています。
また、住宅ローンの毎月の返済よりも、設定される家賃のほうが高くなってしまうケースもあります。
住宅ローンの支払いが厳しくなってきた際は、まずはリースバックの査定をしてもらい、取り組みができるかどうかを確認してみましょう。
任意売却
住宅ローンを返済する方法として任意売却があります。
任意売却とは、債権者である金融機関の同意を得た上で、家を売却して住宅ローンを返済する方法になります。
一般的に、住宅ローンが完済できなければ家を売却することができません。
しかし、事前に債権者の同意を得ることで、住宅ローンを全額完済できなくても抵当権を抹消して自宅を売却することができます。
競売に比べて高く売れるケースも多いですし、全額返済ができなかったとしても、その後の分割支払に応じてくれることもあります。
また、任意売却によっては引っ越しする際の引越し代を受け取れることもあるので、競売になってしまう前に、任意売却の相談をするようにしましょう。
住宅ローンが払えないときに避けるべき3つのNG行動
住宅ローンが払えなくなったときの解決方法とは逆になりますが、住宅ローンが払えないときに避けるべき行動もあります。
絶対におすすめしない住宅ローンが払えないときにやってはいけない3つのNG行動について解説していきます。
消費者金融を利用する
住宅ローンに困った人が最初に考えるのが、別の借金をして何とか目先の問題を解決させようとすることです。
もちろん、キャッシングやカードローンを利用して住宅ローンの返済に充てるのはNG行動です。
住宅ローンに比べて、金利が高い借金をして返済したとしても、結果として利息は膨らみやすく、また返済先も増えてしまうため自転車操業になりやすいです。
目先の支払いはできたとしても、翌月にはさらに大きな返済が迫ってきますので、さらなる借金を重ねることになってしまいます。
最終的には自己破産にまでつながる可能性が高まりますので、住宅ローンの返済のために消費者金融を利用するのは避けましょう。
将来の収入を充てにする
住宅ローンの支払いに遅れてしまった場合、安易に将来に期待するのは危険です。
「来月にお金の余裕ができたら支払いをしよう」
「3ヶ月後のボーナスでまとめて払えば問題ないだろう」
このように、勝手な判断で支払いを遅らせたり、将来の収入に過度な期待をしたりするのは危険です。
今、支払いが苦しいということは、来月、再来月はもっと苦しくなっているかもしれません。
目先の問題から目を背けて、問題を先送りにするのはよくないということを肝に銘じておきましょう。
夜逃げ
住宅ローンの支払いから逃れるために、何もかも捨てて逃げてしまえばいいのではないかと考えてしまうかもしれません。
しかし、お金がない中で夜逃げをしても、新しい住まいや仕事を確保するのは難しいです。
また、住民票がない中では身分証の作成や、保険証の利用も困難になってしまいます。
借金から逃げてしまったことで、普通の日常生活を送ることができなくなってしまっては本末転倒です。
借金に追い詰められて、逃げ出したくなる気持ちは分かりますが、まずは債権者である金融機関や、状況によっては行政の窓口などに相談するようにしましょう。
よくある質問
Q1. 住宅ローンが払えずにマンションを売却する人は珍しいですか?
住宅ローンが払えずにマンションを売却する人は案外多いです。
転職や退職、固定費の増加、子どもの学費など理由は様々です。
Q2. 住宅ローンが苦しくて売却する場合、どのようにすれば生活を立て直せますか?
実家などを頼れる場合は頼り、そうでない場合は安い賃貸に引っ越しましょう。
借金がない状態で月々の支出を減らすことで、心にゆとりが生まれます。その状態でもう一度今後のプランを考えることをお勧めします。
Q3. 住宅ローンの支払いが滞りそうです。払えないとどうなりますか?
まず、督促状や支払い催促の電話などが来ます。その後、期限の利益の喪失通知、競売開始決定通知書が届きます。競売手続きが始まると、自宅の強制捜査→入札→落札→所有権を失うという流れです。競売になれば住み続けることはできません。
Q4. 期限の利益の喪失とは何ですか?
分割で支払う権利を失ってしまうということです。
Q5. 競売完了後も住み続けていた場合はどうなりますか?
不動産の所有権もなく、賃借権もないため「不法滞在」になります。
Q6. 住宅ローンが払えない時に一番してはいけないことは何ですか?
放置してしまうことです。自分だけで抱え込まず、まずは金融機関に相談してみましょう。
Q7. 住宅ローンが払えないときの解決策はありますか?
(1)支払い猶予や借り換えの相談をする、(2)リースバックをする、(3)任意売却をする、といった解決策があります。
Q8. リースバックとは何ですか?
自宅を売却すると同時に、買主と賃貸借契約を締結します。
所有権は買主に移りますが、賃貸としてそのまま住み続ける仕組みです。
Q9. リースバックはどんなときにおすすめですか?
自宅をすぐに売却したいけれど
・今すぐに引っ越すことは難しい
・せめて子どもが学校を卒業するまで住みたい
など、1年〜4、5年など住みたい期間が決まっている場合におすすめです。
まとめ
住宅ローンを支払えなくなってしまった際の競売までの流れについて解説してきました。
また、住宅ローンが支払えなくなったときに取るべき解決策、避けるべきNG行動についても事前に理解しておくことが大切です。
ネットの不動産屋さんならWEBURU(ウェブル)
WEBURUは、オンラインに特化した不動産仲介サービスです。
売却の相談から売買契約まで、原則オンラインで対応をしています。
WEBURUで売却するメリット
・夜間に相談できる(オンライン相談は24時まで対応OK)
・仕事のあと、帰宅してから相談や契約ができる
・交通費や、移動にかかる時間を節約できる
・電子契約では、印紙代がかからない
忙しくてなかなか仲介会社に相談に行けない方や長時間の外出が難しい方、時間を効率的に使いたい方におすすめです。
また、仲介だけではなく買取にも対応しております。
WEBURUでは、誠実さを大切にしており、媒介契約を取得するためだけの誇張した査定はいたしません。
住宅ローンに悩んでいて自宅マンションの売却を検討している方をはじめ、一人ひとりに合わせたマンション売却サポートをいたします。
ぜひ、気軽にご相談ください。